大聖人様が、「現世安穏・後生善処」とおっしゃられている。
後生とは、私くし達が死んでから行く生命の世界…つまり死後の世界をおっしゃられているのです。死後の世界にも種々ありますが、善処とは霊山を言っておられるのです。
大聖人様の法を修行させて頂く私くし達の目指しているのは、霊山以外にはどこでもありません。つまり成仏です。
この世に生まれ変わって来るなら、信心していない人でも何かしらに生まれ変わって、また六道を輪廻しております。それでは永遠の生命とは言えないでしょう。
永遠の生命とは、私くし達がこの人間界で大聖人様の仏法を修行させて頂き、磨き得た境界を死後の世界で、そのまま未来永劫に、変わる事なく持ち続けて行けるような自分になる事を永遠の生命を頂くと言い、これを成仏とも言うのではないのでしょうか。
たとえ地球の劫が尽きて滅して行く時でも、最高の次元で、宇宙ある限り、変わる事なく滅する事のない生命…なんと素晴らしい事でしょうか。
考えただけでも、身の引き締まる思いが致します。この世の中で、これほどの幸福感を感じる事がありましょうか。
私くしが今年(平成6年) のお正月に頂いたメッセージの中にも
「今世が最後の時と奮起せよ 共に信頼寄せて旅立たん」と言う御言葉がございましたが、
今世が人間界に生まれて来て、修行をするのが最後の機会なんだと確信し、再び人間界に修行に出されるような事がないよう、また皆様が共に信頼し合って慈悲の心で、民衆救済・妙法流布・己を磨く為、奮起して行く事。
そして必ず大聖人様のいらっしゃる霊山浄土に共に旅立って行けるような自分達になって行きなさい、と言っているのではないのでしょうか。(中略)
私くし達は本当に今世が最後だと絶対なる確信を持って、霊山を目指して頑張って参りましょう。